佐々木上新田
ささきかみしんでん
[現在地名]豊栄市笠柳
新新発田川左岸にあり、北東対岸は佐々木新田(現北蒲原郡聖籠町)、南西は佐々木下新田。近世初期は島見前潟の湛水地で、享保一三年(一七二八)の阿賀野川松ヶ崎本流化にともなって開発されたと思われる。宝暦四年(一七五四)幕府領となったと思われ、同九年には検地を延期してくれるよう水原代官所に願出ている(「御検地年延願一件留帳」豊栄年表資料)。宝暦二年には蓮潟新田樋組に属し、水懸反別二六町六反余。寛政六年(一七九四)には佐々木下新田とともに下興野新田が代表の樋組へ加入願(藤田家文書)を提出している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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