佐伯常人(読み)さえきの つねひと

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐伯常人」の解説

佐伯常人 さえきの-つねひと

?-? 奈良時代官吏
天平(てんぴょう)12年(740)藤原広嗣(ひろつぐ)の乱で勅使として阿倍虫麻呂とともに筑紫(つくし)におもむき,隼人(はやと)24人,軍士4000人をひきいて板櫃(いたひつ)営をまもり戦果をあげた。のち衛門督(えもんのかみ)。天平21年正四位下。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の佐伯常人の言及

【藤原広嗣の乱】より

…広嗣側はその後態勢を立て直して板櫃川の西岸に進出し,東岸に布陣した中央政府軍と対峙した。両軍注視のなか,広嗣が勅使佐伯常人との応酬で論破されたことをきっかけに,広嗣軍は総崩れとなった。広嗣は綱手とともに肥前国松浦郡の値嘉(ちか)島からさらに西方をめざして逃走したが,船が値嘉島に吹きもどされたところを捕らえられ,斬殺された。…

※「佐伯常人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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