佐伯幸三(読み)さえきこうぞう

世界大百科事典(旧版)内の佐伯幸三の言及

【駅前旅館】より

…ほぼ同じころの東宝のヒット作〈社長〉シリーズとともに,複数の主人公による群像ドラマである点に特色があり,出演者は,森繁,淡島のコンビのほか,伴淳と森光子,あるいは乙羽信子,フランキーと池内淳子あるいは大空真弓のカップルがほぼ一定し,淡路恵子が男たちの浮気心をそそる役柄で毎回登場するほか,三木のり平,沢村貞子が多く出演した。監督は数人交替したが,佐伯幸三が第7作から第18作までの12本を手がけて圧倒的に多く,また第2作から第16作までの脚本は長瀬喜伴が担当し,シリーズのパターンを決定した。初期にはそのパターンの力によって笑いのエネルギーが満ちていたが,やがてパターンもすりきれ,末期にはドタバタもくすぐりも不発となった。…

※「佐伯幸三」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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