松竹(読み)しょうちく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

松竹
しょうちく

演劇,映画,各種演芸の興行会社で,東宝と並ぶ大興行資本。白井松次郎大谷竹次郎兄弟が京都の阪井座の経営に着手,1902年松竹合名会社を設立。その後,京都南座を直営にし,東京の新富座を買収,大阪の浪花座,中座,角座,朝日座,文楽座なども買収して主要劇場のほとんどを入手。一方,新派俳優全部,関西の歌舞伎俳優全部,東京の歌舞伎俳優の7割以上を翼下に収め,20年には松竹キネマ合名会社 (1921年,株式会社) を発足させて,劇界支配をほぼ成就した。 37年社名を松竹株式会社とする。大衆娯楽の提供,歌舞伎,文楽などの伝統演劇の保存,育成に果した役割は大きい。映画はおもにメロドラマで戦前,戦後王座を占めたが,65年以降不振となり,69年から『男はつらいよ』を中心とした喜劇物に安定をみせた。 95年 10月大船撮影所内に鎌倉シネマワールドを開設したが,99年には閉鎖した。事業内容は,演劇 47%,邦画 15%,事業 13%,洋画 10%,ビデオ9%,テレビ3%,シネマワールド3%。年間営業収入 563億 3500万円 (連結。うち輸出1%) ,資本金 185億 1600万円,従業員数 636名 (1999) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

とっさの日本語便利帳の解説

松竹

創業者兄弟の名前、白井松次郎+大谷竹次郎

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

日本の企業がわかる事典2014-2015の解説

松竹

正式社名「松竹株式会社」。英文社名「Shochiku Co., Ltd.」。情報・通信業。大正9年(1920)「帝国活動写真株式会社」設立。同10年(1921)「松竹キネマ株式会社」に改称。昭和12年(1937)現在の社名に変更。本社は東京都中央区築地。映画・演劇の製作・興行会社。歌舞伎興行が発祥。主力は劇場用・テレビ用映画など映像関連事業。東京(第1部)・札幌・福岡の各証券取引所上場。証券コード9601。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

しょう‐ちく【松竹】

〘名〙 松と竹。祝い事の景物として、一対で用いられる。まつたけ。《季・新年》
懐風藻(751)過神納言墟〈藤原万里〉「松竹含春彩、容暉寂旧墟」 〔南史‐張沖〕

まつ‐たけ【松竹】

〘名〙
① 松と竹。
※栄花(1028‐92頃)月の宴「色々の造花を植ゑ、まつたけなどをゑりつけて」
② 正月の松飾りのこと。
※世諺問答(1544)一月「その門の前に松竹を立侍り〈略〉としのはじめの祝事にたて侍るべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

在職老齢年金

就業している高齢世代にも一定の年金を支給する制度。2004年の年金改正で、就労を阻害せず、働くことに中立な仕組みにするため、60歳代前半の人には厚生年金(定額部分も含む)の一律2割カットの仕組みを廃止...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

松竹の関連情報