佐都郷(読み)さとごう

日本歴史地名大系 「佐都郷」の解説

佐都郷
さとごう

和名抄」高山寺本に「佐野」、東急本・刊本に「佐野 都」と記され、ともに訓を欠く。「常陸国風土記」久慈郡の項に「此より北に薩都さつの里あり。古、国栖あり。名を土雲といふ。爰に、兎上命、兵を発して誅ひ滅しき。時に、能く殺して、「福なるかも」と言へりき。因りて佐都と名づく」と記される。また式内社の薩都さつと神社もあり(常陸太田市の→薩都神社、治承三年(一一七九)五月日の常陸国総社造営注文案(総社文書)に「佐都社」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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