佐野藤次郎(読み)サノ トウジロウ

20世紀日本人名事典 「佐野藤次郎」の解説

佐野 藤次郎
サノ トウジロウ

明治〜昭和期の土木技術者 神戸市技師長。



生年
明治2年6月19日(1869年)

没年
昭和4(1929)年11月7日

出身地
尾張国名古屋(愛知県)

学歴〔年〕
帝国大学工科大学土木工学科〔明治24年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔大正4年〕

経歴
明治24年大阪市技師となり、26年水道鉄管製造監督のため英国に派遣される。28年帰国して土木監督署技師となり第5区に勤務した。30年神戸市水道工事副長、32年には水道工事長となり水源貯水池堰堤視察のため、33年英国領インドに出張して、34年帰国、35年ロンドン土木工師会準員に推挙される。44年〜大正9年神戸市技師長、元年から水道拡張部長を兼ねた。8年米国土木工師会会員に推される。9年木曽電気興業に入り技術監督となり、10年大同電力と改称して土木課長に就任したが、12年同社を辞し嘱託となって大井堰堤を完成した。その後、濃飛電気取締役、日本水道衛生工事社長などを務めた。昭和4年11月万国工業会議に列席のため上京中に病没した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐野藤次郎」の解説

佐野藤次郎 さの-とうじろう

1869-1929 明治-昭和時代前期の土木技術者。
明治2年6月19日生まれ。24年大阪市技師となり,神戸市水道工事長などをへて,44年神戸市技師長。大正8年アメリカ土木工師会会員に推される。のち日本水道衛生工事社長などをつとめた。昭和4年11月7日死去。61歳。尾張(おわり)(愛知県)出身。帝国大学卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android