かつて尾張・三河の二国であった愛知県は、本州のほぼ中央にある。東は静岡県、西は三重県、北は岐阜県であり、南は太平洋に向かって開かれている。面積は五千一二七平方キロ、海岸線の延長は五二四キロである。
長野県と接する当県の東北部は、標高一〇〇〇メートルを超す山がそそり立ち、南西に向かってしだいに緩やかな傾斜をたどり、三河丘陵・三河山地・
川の多くは東北部から西南に流下し、豊かな農業用水として平野の産業を育ててきた。豊橋平野と豊川、岡崎平野と矢作川、濃尾平野と木曾川・庄内川などである。当県は東と西の文化の接触する地域でもあり、歴史的にも鎌倉幕府・江戸幕府、首都東京の関東と京・大阪の関西との中間点である。東西を見渡して行動を起こすという大局的判断のなかで、古来から政争の地であったり、起爆地になりやすかった。壬申の乱・
三河は江戸時代に小領主が割拠し、支配地が複雑に錯綜していた。しかし二つの半島の懐に囲まれた三河湾は、海上交通の便もよく、三河地方では三河木綿の名称で早くから綿業が発展した。さらに
県内、ことに幕末の尾張における高い生産段階は、近代産業をすでに自生的に成長させるだけの力をもっていたといえるだろう。その歴史的背景が、近代の愛知を切開く基盤ともなった。銀行の設立、紡績所の設置、ガラ紡機の開始、東三河の
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
中部地方の南部に位置し,南は伊勢湾・三河湾から太平洋に臨む県。旧尾張・三河両国を県域とする。1871年(明治4)廃藩置県により,尾張には名古屋県・犬山県,三河には豊橋・半原(はんばら)・重原・西尾・岡崎・刈谷・西端(にしばた)・挙母(ころも)・田原(たはら)・西大平の10県がおかれた。同年11月尾張は名古屋県,三河は額田(ぬかた)県に統合された。72年名古屋県は愛知県と改称し,額田県を合併して現県域となった。県庁所在地は名古屋市。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
太陽の表面にあるしみのように見える黒点で起きる爆発。黒点の磁場が変化することで周りのガスにエネルギーが伝わって起きるとされる。ガスは1千万度を超す高温になり、強力なエックス線や紫外線、電気を帯びた粒...
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