何せんに(読み)なにせんに

精選版 日本国語大辞典 「何せんに」の意味・読み・例文・類語

なに【何】 せんに

  1. 「なにせん」を強めたいい方。
    1. [初出の実例]「銀も金も玉も奈爾世武爾(ナニセムニ)勝れる宝子にしかめやも」(出典万葉集(8C後)五・八〇三)
  2. 目的理由を不明のものとして指示する。どういう目的で(…するのか)。なぜ(…なのか)。
    1. [初出の実例]「おし照るや 難波の小江に 廬作り なまりて居る 葦蟹を 大君召すと 何為牟爾(なにせムニ) 吾を召すらめや」(出典:万葉集(8C後)一六・三八八六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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