小江(読み)オエ

デジタル大辞泉 「小江」の意味・読み・例文・類語

お‐え〔を‐〕【小江】

小さい入り江。
難波なにはの―にいほ作り」〈・三八八六〉

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精選版 日本国語大辞典 「小江」の意味・読み・例文・類語

お‐えを‥【小江】

  1. 〘 名詞 〙 小さい入江
    1. [初出の実例]「おし照るや 難波の小江(をえ)に 廬作り、なまりて居る 葦蟹を 大君召すと 何せむに」(出典万葉集(8C後)一六・三八八六)

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日本歴史地名大系 「小江」の解説

小江
こえ

[現在地名]長崎市小江町

福田本ふくだほん町の北にあり、角力すもう灘に臨む。南西流する小江川が入江に注ぐ。中世よりみえる地名で、近世は福田村のうち。正平二五年(一三七〇)三月二七日の藤原季高奉書写(福田文書)に「彼杵郡南方内小江村」とみえ、福田此純が同村の地頭職を南朝方の藤原季高により安堵された。一六四九年(慶安二年)江戸に向かう長崎オランダ商館一行は長崎湊を出たものの、悪風のため小江に停泊、翌朝平戸に向かった(「長崎オランダ商館の日記」同年一一月条)

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