何彼無し(読み)ナニカナシ

デジタル大辞泉 「何彼無し」の意味・読み・例文・類語

何彼なにか

《「なにがなし」とも》あれこれ迷わずにあっさり物事をするさまを表す。とやかく言わずに。とにかく。
「まづ話す事もある、此の船へ、と言ふ。―に乗り移りて」〈浮・一代男・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「何彼無し」の意味・読み・例文・類語

なにか‐な・し【何彼無】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「なにがなし」とも ) これといったはっきりしたわけもない。
    1. [初出の実例]「振り返り勝に何(ナニ)かなく両国橋の上まで来て」(出典油地獄(1891)〈斎藤緑雨〉一三)

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