余荷(読み)よない

精選版 日本国語大辞典 「余荷」の意味・読み・例文・類語

よないよなひ【余荷・余内ナイ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「よ」は「余」か、「ない」は「にない(担)」の「ない」と同じものか )
  2. 余分に負担すること。また、させること。臨時に課税されること。また、その金銀
    1. [初出の実例]「今の王様入鹿殿とやらが、此村中へ壱万貫といふ余荷(ヨナヒ)吩咐(いひつけ)」(出典浄瑠璃摂津国長柄人柱(1727)四)
  3. 歌舞伎役者、寄席芸人などの仲間で、本給金以外に受けとる金銭。割増金。また、賄賂(わいろ)
    1. [初出の実例]「べつにぜにとる事、よない」(出典:当世花詞粋仙人(1832))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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