国指定史跡ガイド 「作山古墳〈京都府〉」の解説
つくりやまこふん【作山古墳〈京都府〉】
京都府与謝郡与謝野町明石にある古墳。蛭子山(えびすやま)古墳と谷ひとつはさんで位置する古墳で、5基の中型古墳で構成され、古墳時代の4世紀後半~5世紀初めに築造された。5基の古墳は、墳形が円墳・方墳・前方後円墳というように代表的な形が一つの丘にそろっている。現在は古代歴史公園として整備された与謝野町立古墳公園内に復元され、一部に埴輪(はにわ)や葺石(ふきいし)が敷き詰められている。この復元整備事業は、まず各古墳を発掘調査し、次にその古墳上に土をかぶせて遺構を保護し、その上に調査結果に基づいて築造当時の古墳を正確に復元したものである。公園内の「はにわ資料館」には丹後特有の埴輪などがある。1930年(昭和5)に国の史跡に指定された。北近畿タンゴ鉄道宮津線野田川駅から車で約15分。