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前方後円墳 ぜんぽうこうえんふん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

前方後円墳
ぜんぽうこうえんふん

日本に特有な墳墓形式。古墳時代を通じて造られている。円形の墳丘と,方形の墳丘が結びつけられたような形をしており,この名称は蒲生君平の『山陵志』において初めて用いられた。現在は円形の部分を後円部,方形の部分を前方部と呼び,接際部をくびれ部と呼んでいる。

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デジタル大辞泉の解説

ぜんぽうこうえん‐ふん〔ゼンパウコウヱン‐〕【前方後円墳】

円形の墳丘に方形の墳丘を付設した古墳。平面形は円形と方形とから鍵穴形を呈する。古くは後円部のみに死者を葬ったが、のちには前方部にも葬った。車塚。瓢塚(ひさごづか)。

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百科事典マイペディアの解説

前方後円墳【ぜんぽうこうえんふん】

古墳の一形式。円墳と並んで古墳時代早くから見られる。前期のものは,多く丘陵など自然地形を利用し,前方部が細く低く,後円部に粘土槨(かく)や竪穴(たてあな)式石室が置かれる。
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防府市歴史用語集の解説

前方後円墳

 円墳[えんぷん]と方墳[ほうふん]のくっついた形をしている、日本独特の形をしたお墓です。上空から見るとかぎ穴のような形をしています。ほとんどの場合、有力者のお墓です。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぜんぽうこうえんふん【前方後円墳】

古墳時代を代表する墳墓形式。円丘の一側に長方形台状の施設を付加した特殊な形態で,英語ではkey hole shaped(鍵穴形)と訳される。古くより民間では,その形を身近な器物になぞらえ,車塚(くるまづか),銚子塚(ちようしづか),茶臼山(ちやうすやま),瓢簞山(ひようたんやま),瓢塚(ひさごづか),二子山(ふたごやま)などと呼びならわしてきた。江戸中期の国学者,蒲生君平も《山陵志》(1808)の中で宮車模倣説を唱え,円丘を車蓋に,方丘を轅(ながえ)に見たて,〈前方後円〉と形容したが,それがこの名称の起源となった。

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大辞林 第三版の解説

ぜんぽうこうえんふん【前方後円墳】

円形の墳丘(後円部)に方形の墳丘(前方部)を付設した、古墳の一形式。後円部に遺骸が埋葬され、前方部は祭式の場とされる。大和を中心に本州・四国・九州と南朝鮮に分布。大山古墳(仁徳陵)・誉田山こんだやま(応神陵)はその最大級のもの。車塚くるまづか。瓢塚ひさごづか。茶臼山。二子山。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

前方後円墳
ぜんぽうこうえんふん

古墳時代の墳墓の一形式で、円形の墳丘に方形の墳丘を付設した古墳。江戸時代蒲生君平(がもうくんぺい)が『山陵志(さんりょうし)』のなかでこの種の古墳を「前方後円」と形容したのが始まりで、円丘部におもな埋葬施設があり、方丘部は祭式を行うための付属施設とみて、明治時代後半以後、学術用語として定着した。しかし前期の前方後円墳は、高い後円部の前面に前方部が低く延びる形態をもつが、中期から後期になるにしたがってしだいに前方部が巨大化し、どちらが主丘かわからないほどになっている。[久保哲三]

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世界大百科事典内の前方後円墳の言及

【古墳】より

… 日本の古墳の墳丘は,工法からいえば,土を盛って作った土塚と,石を積みあげた積石塚とがある。形態からいえば,規模の小さい円墳方墳と,大型のものをふくむ前方後円墳前方後方墳とがあり,特定の時期にあらわれたものとして,前期の双方中円墳,中期の帆立貝式古墳,後期の双円墳および上円下方墳などがある。また,外形の種類と関係なく,古墳には周濠のないものと,周濠をめぐらすものとがある。…

【山陵志】より

…九志のうち,この《山陵志》と《職官志》のみが完成した。歴代山陵を実地踏査してその変遷を論じ,前方後円墳の語を初めて用いた。大和,河内,和泉,摂津,山城等に所在する92天皇陵(泉涌寺所在の山陵を除く)について,その場所を考証している。…

【墳墓】より

…墳丘の平面形も変化に富み,円形,方形,長方形,台形その他がある。円形と台形ないし長方形とを組み合わせた前方後円墳の墳形は,日本の古墳に特徴的な存在であるが,オランダの青銅器時代の火葬墓には,小規模ながら同じ形の墳丘をもつものがある。エジプトのピラミッドは,墳丘として特例である。…

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