俏事(読み)やつしごと

精選版 日本国語大辞典 「俏事」の意味・読み・例文・類語

やつし‐ごと【俏事】

〘名〙
歌舞伎で、やつしがたの演技。また、その演目和事。やつし。
※俳諧・西鶴五百韻(1679)何鞠「ててかた母方礒松の露〈西鶴〉 やつし事万能丸が花にきて〈西吟〉」
② 恋のため姿がやつれること。また、色事。
浄瑠璃・難波丸金鶏(1759)三軒家貸座舗「堅くろしい安次郎様のやつし事」
③ (①から) 姿かたちを変えること。身をやつすこと。
浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)五「武士を止て売人にやつし事」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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