保福寺城跡(読み)ほうふくじじようあと

日本歴史地名大系 「保福寺城跡」の解説

保福寺城跡
ほうふくじじようあと

[現在地名]四賀村錦部 保福寺

保福寺宿の南に突き出た山の尾根にあり、簡単な山城掻揚かきあげ城ともいう。石垣・土塁等はなにもない。館は城の下保福寺宿の中央部にあったと思われる。

初め会田氏による小県ちいさがた口の押えで、のち太田氏がこの地を領してその持城となり、その間、府中(松本)小笠原氏の直轄地であった。「信府統記」に「保福寺掻揚城地 保福寺町ヨリ未ノ方二町四十二間、本城ノ平南北十五間、東西八間、此塁ハ文亀二年小笠原大膳太夫長棟築カシメテ、小笠原信益斎ヲ置レ、永正十年ヨリ小沢縫殿助在番タリ、此時峠ノ麓ヨリ三町程此方ニ番所立ツ、永正十二年ヨリ林藤蔵是ヲ守リ、永正十五年ヨリ大永三年マテ信府林ヨリ在番、年々交替シテ守ル、其後ハ太田弥助苅屋原ノ城主トナリテ、苅屋原ヨリ在番ヲ置ケリ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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