俯様(読み)うつむきざま

精選版 日本国語大辞典 「俯様」の意味・読み・例文・類語

うつむき‐ざま【俯様】

〘名〙 (形動)
① うつむいたかっこう。また、そのさま。
※龍潭譚(1896)〈泉鏡花〉かくれあそび「うつくしき人、いつかわが傍に居て、うつむきざまにわれをば見き」
② うつむいたひょうし。
浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)一「うつむきさまに御顔を、じろりと見たるうはまぶた是恋しりのめくせぞや」

うつぶ‐さま【俯様】

平家(13C前)四「太刀のさきを腹につきたて、うつぶさまにつらぬかってぞうせられける」

うつぶし‐ざま【俯様】

〘名〙 うつぶしたさま。うつむきざま。うつぶさま。
※下村刊本平家(13C前)四「太刀のさきを腹につきたて、うつぶしざまにつらぬかってぞ失られける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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