倉吉絣(読み)くらよしかすり

事典 日本の地域ブランド・名産品 「倉吉絣」の解説

倉吉絣[染織]
くらよしかすり

中国地方鳥取県地域ブランド
倉吉市で製作されている。約200年前の江戸時代末期に稲嶋大輔が花鳥山水の絵絣を織り普及させた。複雑精巧な模様が倉吉絣の特徴。現在では、保存会などでその技術が受け継がれ、手作業で織り上げられている。鳥取県郷土工芸品。

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デジタル大辞泉プラス 「倉吉絣」の解説

倉吉絣

鳥取県倉吉市で生産される織物。江戸時代末期に始まったとされる。

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世界大百科事典(旧版)内の倉吉絣の言及

【倉吉[市]】より

…中世には打吹(うつぶき)山に山名氏の打吹山城,近世には鳥取藩の家老荒尾氏の陣屋がおかれた。18世紀中ごろには周辺農山村の中心町として,稲扱千歯(いなこきせんば)や除草用太一車などの農器具の製造販売が行われ,また倉吉絣などの家内工業も盛んで,これが近代の製糸業,紡績業の発達のもととなった。山陰本線倉吉駅(旧上井駅,1903設置)付近の上井地区と,旧倉吉線打吹駅(旧倉吉駅,1912設置)付近の倉吉地区の二つの核をもった都市となっている。…

※「倉吉絣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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