絵画風の模様を織り出した絣。主として模様は緯(ぬき)糸によって表される。模様には「松竹梅」「鶴亀(つるかめ)」「宝尽(づくし)」などの吉祥模様、「一富士二鷹(たか)三茄子(なすび)」といった縁起物、「小野道風(とうふう)」「惺々(しょうじょう)」、「冑(かぶと)に梅が枝」などの物語絵風のものから、「牡丹唐草(ぼたんからくさ)」をはじめとする種々の唐草模様など多岐にわたる。おもにふとん、着尺、野良着(のらぎ)に用いられた。絵絣の産地としては、島根県の広瀬、鳥取県の弓ヶ浜・倉吉(くらよし)、福岡県の甘木・久留米(くるめ)などが有名で、江戸末期から明治にかけて、農家の女性が仕事の合間に絵絣を織っていた。
[村元雄]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...