20世紀日本人名事典 「倉田一郎」の解説
倉田 一郎
クラタ イチロウ
昭和期の民俗学者
- 生年
- 明治39(1906)年10月28日
- 没年
- 昭和22(1947)年5月22日
- 出生地
- 富山県
- 学歴〔年〕
- 富山県立工芸学校
- 経歴
- 作家を志して上京、大正14年処女作「太陽は輝けり」を出版。その後、文学を断念して昭和9年柳田國男に師事、民俗学研究に専念した。柳田は同年開始した全国的な民俗共同調査メンバーに彼を加え、以後、木曜会の主要メンバーとして積極的活動に従事。11年「栃木県野上村語彙」を刊行。続いて柳田と共著の「分類漁村語彙」「分類山村語彙」を出した。この間、青山学院中学部、九段中学校の教師をしながら、戦時中は生活苦に悩んだが19年には「農と民俗学」を出版、民俗学の発展に尽力した。遺稿集「経済と民間伝承」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報