上京(読み)カミギョウ

デジタル大辞泉の解説

かみ‐ぎょう〔かみギヤウ〕【上京】

京都市北部の三条通り以北の、御所を中心とする地域。
京都市北部の区名。明治22年(1889)の市制下京区とともに成立、昭和4年(1929)左京・中京・東山各区を、同30年北区を分離。御所・府庁・西陣織物会館がある。

じょう‐きょう〔ジヤウキヤウ〕【上京】

[名](スル)地方で暮らす人が都に行くこと。特に東京へ行くこと。「息子に会いに上京する」

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世界大百科事典 第2版の解説

かみぎょう【上京】

京都の地名。平安末期から鎌倉初期にかけて,かつての平安京右京は土地湿潤のためにすたれ,人々は左京へ移住した(《方丈記》)。このため京域は南北に細長い区画となり,条坊の範囲を越え公家邸も北へと延びはじめた。こういった経過から,旧来の東・西(左・右)から上・下という新たな地域概念が発生するが,1275年(建治1)には記録上に〈上・下町中〉の記述もあらわれる(《思円上人一期形像記》)。次いで14世紀末から15世紀にかけて,火災記事などに〈上辺・下辺〉〈上京・下京〉などの用例が数多くみえるようになり(《山科家礼記》ほか),このころには上京・下京が独立した集落を形成していたことがうかがえる(当時の両京の境は二条通付近)。

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大辞林 第三版の解説

かみぎょう【上京】

京都市の区の一。御所・京都府庁がある。
京都の北部、内裏を中心とした一帯の地。

じょうきょう【上京】

( 名 ) スル
地方から都へ行くこと。現在は、東京へ行くこと。 「兄を頼って-する」

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精選版 日本国語大辞典の解説

かみぎょう かみギャウ【上京】

[一] 京都市の行政区の一つ。明治二二年(一八八九)成立。市北西部、鴨川と紙屋川(天神川)に挟まれた地域。京都御所、北野天満宮のほか、京都府庁、同志社大学などがあり、行政・文化の中心的地域。昭和三〇年(一九五五)北区を分区。
[二] 京都市の、三条通りを境にした北部の称。
※太平記(14C後)三三「二月十五日の朝は、東山の勢共上京へ打入て、兵粮を取る由聞へけれは」

じょう‐きょう ジャウキャウ【上京】

〘名〙 みやこにのぼること。昔は、地方から京都に行くこと。今では、地方から東京に行くこと。
※宗湛日記‐天正一四年(1586)「二十三日上京、宗及老御宿に始て参候」

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世界大百科事典内の上京の言及

【京都[市]】より

…低湿な右京(西部)はやがてさびれ,高燥な東部,北部へと発展し,平安京の東縁であった鴨川の東へも早くから市街が広がった。 市制施行時には面積は約30km2で,上京,下京の2区のみであったが(現在の両区とは範囲が異なる),その後市域が拡大し,1929年には上京,下京,中京,左京,東山の5区となった。31年には伏見市などを編入して伏見区,右京区が設けられ,第2次世界大戦後にはさらに北方の丹波高地や南西方の町村を合わせ,59年約610km2の現市域が成立した。…

【平安京】より

…他方,市街地の北と南の区別が二条通(大内裏南辺の東西路)を境にしてなされ,上辺(かみわたり),下辺(しもわたり)の称も生まれた。のちの上京,下京である。
[京の住民]
 記録の上で平安京にのみ見られるものに諸司厨町(しよしくりやまち)がある。…

※「上京」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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