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倉科遼とネオン劇画 くらしなりょうとねおんげきが

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知恵蔵の解説

倉科遼とネオン劇画

倉科遼は、キャバクラ働く女性主人公にした『嬢王』(集英社)、『いつか勝ち組!』(白泉社)、『舞姫〜ディーヴァー〜』(小学館)や、ホストの世界を描いた『夜王』(集英社)など、水商売の世界を舞台としたマンガの原作者として知られる。夜の街を戦場に見立て、人間の欲や愛憎を見据え、虚々実々の駆け引きを武器にのしあがっていくパターンが多い。かつては司敬の名義でマンガを描いていたが、原作者に転じて大きな鉱脈を見つけた。極めて多作で、成年、青年マンガ雑誌に倉科原作の交じっていないものを見つける方が難しいほどだ。水商売の世界はマンガ的な人間模様の宝庫らしく、新宿歌舞伎町裏社会のドロドロした雰囲気の中で白鳥のような無垢さを持ったスカウトマンが活躍する和久井健『新宿スワン』(講談社)や、新堂冬樹の小説を下敷きにしたキャバクラ経営者の悪漢物語、笠原倫『黒い太陽』(実業之日本社)など、倉科原作以外にも、ネオン街を舞台とするマンガは少なくない

(鈴木繁 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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