成年(読み)セイネン

百科事典マイペディアの解説

人が未成年を脱して完全な行為能力者となる年齢。民法上は満20年をもって成年とするが(民法3条),未成年者でも婚姻すれば成年に達したものとみなされる(民法753条)。天皇・皇太子・皇太孫の成年は満18年とされる(皇室典範22条)。成年に達すれば,行為能力を取得するほか,種々の法律効果がある。→成年後見制度

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

人が一人前と認められる年齢のことであるが,何歳をもって成年とするかは,社会や国あるいは時代によって異なる。また,さまざまな儀礼が伴うことが多い。
【日本】

古代
 日本古代の律令に規定される年齢区分では,男子は課役賦課対象の21歳以上の正丁成人とみなしている。ただし17~20歳(少丁・中男)を16歳以下と区別して一部の課役賦課を開始する年齢としていた。《日本書紀》崇峻即位前紀に男子の髪形が15,16歳と17,18歳で大幅に変化する古俗を記しており,17歳に区切りをおいたことは,当時の民間の年齢区分となんらかのかかわりも予想される。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

人(自然人)が完全な行為能力者となる年齢をいい、それに達しない間を未成年という。日本民法は、満20年をもって成年とする(4条)。年齢の計算は生まれた日を算入する(年齢計算ニ関スル法律)から、満20年後の生まれた日に成年となる。天皇、皇太子、皇太孫の成年は満18年である(皇室典範22条)。成年の効果は、公法的には選挙権の取得などがあるが、私法的には完全な行為能力者となることである。たとえば、成年者は単独で完全に有効な契約を結ぶことができるし、親権者の同意なしに完全に有効な婚姻をすることができる。これに対して、未成年者が法律行為をするときには、原則として法定代理人の同意を得なければならず(民法5条1項)、法定代理人の同意なしになした法律行為はこれを取り消すことができる(同条2項)。ただし、未成年者であっても、婚姻すると成年に達したものとみなされる(同法753条)。

[淡路剛久]

 選挙権に関しては、2015年(平成27)6月に成立した「公職選挙法等の一部を改正する法律」(平成27年法律第43号)により、公職の選挙の選挙権を有する者の年齢について、満20年以上から満18年以上に改められた。改正法の施行は2016年6月19日。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 人が完全な行為能力を取得する年齢。日本の民法では満二〇歳であるが、未成年者でも婚姻をすれば成年に達したものとみなされる。また、天皇・皇太子・皇太孫の場合は満一八歳とされている。また、その年齢に達した者。成人。⇔未成年
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「二十歳以上の成年」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

出し子

1 だし汁を取るための干した雑魚(ざこ)。煮干し。2 振り込め詐欺などの犯罪に利用された預金口座から現金を引き出す役をいう隠語。→掛け子 →受け子...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android