普及版 字通 「倨」の読み・字形・画数・意味
倨
10画
[字訓] おごる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は居(きょ)。居は踞(そんきょ)の形。居はもとに作り、祖祭のとき尸(かたしろ)が腰かけている形。倨は〔説文〕八上に「不なり」とあり、倨傲の意。尸は神の代位者として尊厳を保つもので、倨傲の意が生まれる。
[訓義]
1. おごる。
2. あぐらをかく。
3. あなどる。
4. 矩と通じ、さしがね。
5. 鋸と通じ、のこぎり。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕倨 ヲゴル・ホコル・カフル・アタマキ・ホソシ・ノガル・ノコキリ
[語系]
倨・踞kiaは同声。踞は踞。居はそのような身構えた姿勢をいう。
[熟語]
倨▶・倨気▶・倨貴▶・倨曲▶・倨固▶・倨句▶・倨敖▶・倨▶・倨傲▶・倨忽▶・倨視▶・倨肆▶・倨牀▶・倨色▶・倨慢▶・倨立▶
[下接語]
簡倨・貴倨・箕倨・驕倨・句倨・傲倨・辞倨・倨
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報