偶然的(読み)ぐうぜんてき

精選版 日本国語大辞典 「偶然的」の意味・読み・例文・類語

ぐうぜん‐てき【偶然的】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 起こった物事が偶然であるさま。偶有的。⇔必然的。〔普通術語辞彙(1905)〕
    1. [初出の実例]「偶然的に自ら学ぶ所のものは〈略〉唯或る機械的聡明、即ち皮相的世才をのみ得るものなり」(出典:新編教育学(1894)〈湯本武比古〉九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「偶然的」の意味・わかりやすい解説

偶然的
ぐうぜんてき
contingent

必然的」に対立するもので,われわれの推理過程をこえて推論による予測外に事が起るとき,その様態を偶然的という。その場合次の4つが考えられる。「ないことが可能である」「ないことが不可能でない」「あることが必然でない」「あることが偶然である」。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android