偽満州国皇宮(読み)ぎまんしゅうこくこうきゅう

世界の観光地名がわかる事典 「偽満州国皇宮」の解説

ぎまんしゅうこくこうきゅう【偽満州国皇宮】

中国の吉林省の省都・長春(チャンチュン)にある、旧満州国皇帝宮殿。長春は、かつて新京と呼ばれた満州国の首都だったところである。清朝最後の第12代宣統帝で、続いて満州国の皇帝康徳帝となった愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)(1906~1967年)が住んだ宮殿である。ソ連軍の満州侵攻、新京占領期の混乱で宮殿は荒廃したが、その後、中国政府により一部が復元され、日本の傀儡国家という意味で、満州国に「偽」の字を冠して「偽満皇宮博物院」として公開された。中国の歴代王朝の宮殿に比べ、小規模できわめて簡素な洋風の建物で、内部には皇帝の執務室や寝室皇妃居室や寝室などが復元されている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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