偽玄武岩玻璃(読み)ぎげんぶがんはり(その他表記)pseudotachylite

岩石学辞典 「偽玄武岩玻璃」の解説

偽玄武岩玻璃

ツィルケルが玄武岩質ガラス(hyalomelane)に付けた名称で,シャントによれば黒い岩石で玄武岩質ガラスに類似して不規則な枝脈を出しているもの.圧砕岩状の岩石に伴って産出するガラスに類似している.断層や衝上断層摩擦によって熔融したガラス質の岩石と考えられ,周囲の岩石の中に脈状に貫入する.破砕片が含まれ,非常に緻密な基質の中に微晶質または球顆状の結晶作用が行われ,高温条件にあった証拠と考えられる.貫入の際のフリント状の破砕岩とは異なり,偽玄武岩質玻璃には部分的に破砕された構造は見られない[Zirkel : 1876, Shand : 1916, Mason : 1978].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む