傍痛がる(読み)かたわらいたがる

精選版 日本国語大辞典 「傍痛がる」の意味・読み・例文・類語

かたわらいた‐が・る かたはらいた‥【傍痛がる】

〘自ラ四〙 (形容詞「かたわらいたい」の語幹接尾語「がる」の付いたもの)
① はたで見ていて気をもむさまを態度に表わす。はらはらする。気の毒に思う。
※宇津保(970‐999頃)楼上下「『犬宮の御こともきこえん』との給へば、二宮かたはらいたがりて入り給ぬ」
② はたの人に対して気がひけるように思って、その気持を態度に表わす。恥ずかしく思う。きまり悪がる。
平中(965頃)二二「童ひとりぞとどまりて見えしらがひありきける。されば、この男、かたはらいたがりて、まねきて、『なに事ぞ』と言ひければ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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