備ふ(読み)ソナウ

デジタル大辞泉 「備ふ」の意味・読み・例文・類語

そな・う〔そなふ〕【備ふ/具ふ】

[動ハ下二]そな(備)える」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「備ふ」の意味・読み・例文・類語

そな・うそなふ【備・具】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 語義未詳。十分にそろえる、そなえるの意か。
    1. [初出の実例]「獣(しし)待つと あぐらに坐(いま)白妙(しろたへ)の 袖着蘇那布(ソナフ) 手胼(たこむら)に 虻(あむ)掻き着き」(出典古事記(712)下・歌謡)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙そなえる(備)

備ふの補助注記

[ 一 ]の「古事記」例は、「そ」が甲類音であるのに対し、下二段活用の「そなふ」の「そ」が乙類音なので、同系の語か否かについては問題が残る。なお、この例を連体形とみる説に従って一応四段活用とした。

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