傾圧(読み)けいあつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「傾圧」の意味・わかりやすい解説

傾圧
けいあつ

等圧面と等温面(または等密度面/等比容面)が一致しない状態をいい、このような状態にある大気を傾圧大気とよぶ。等圧面と等温面が一致する場合は順圧といい、そのような大気を順圧大気とよぶ。順圧大気ではソレノイドが形成されないが、傾圧大気ではソレノイドが形成される。また、順圧大気では風は高さとともに変化しないが、傾圧大気では風は高さとともに変化する。また、傾圧大気では等圧面に対して等温面が傾斜交差)しているので、その交差線が等圧面上の等温線である。等圧面上ではほとんどの場合、等温線が引けるので、われわれの大気は傾圧大気である。そして、等圧面上で等温線が帯状に密集しているところが前線帯で、そこは等圧面に対して等温面が大きく傾斜し、交差角が大きいところである。

[股野宏志]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む