新撰 芸能人物事典 明治~平成 「儀保松男」の解説
儀保 松男
ギボ マツオ
- 職業
- 俳優
- 生年月日
- 明治34年 10月24日
- 出生地
- 沖縄県那覇市泊
- 経歴
- 俳優になる前は、大正時代に流行した帽子編みの仕事や、伝馬船の船漕ぎをしていたが、多嘉良朝成に見出されて美貌の女形として活躍。親泊興照とのコンビによる「踊り天川」は大好評で沖縄一の人気俳優となる。空手の名手としての評価も高く、「泊ハーリー」の鐘打ちとしても優れた。昭和6年ハワイ公演から帰沖。建設されたばかりの旭劇場で真境名由康らの劇団に加入。翌7年メンチョウで入院。顔に傷をつけるのを拒み切開手術を受けなかったため、肺炎を併発し全盛時代の31歳で早世。「薬師堂」の思鶴や「恩納ナビ」のナビに扮した名演技は長く語り草になった。
- 没年月日
- 昭和7年 6月25日 (1932年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報