女形(読み)オヤマ

デジタル大辞泉「女形」の解説

おやま【女形/女方/お山】

《「おやまにんぎょう」から出た語という》
歌舞伎おんながた。また、操り人女役の人形。
上方で、遊女。
「昼三とやらいふ―を買うたが」〈滑・膝栗毛・三〉
美しい女。
「今の世までも眉目(みめ)よき女を―といふも、この香具山のいはれなるべし」〈浄・会稽山
[補説]歴史的仮名遣いは、「をやま」「おやま」のいずれか未詳

おんな‐がた〔をんな‐〕【女形/女方】

歌舞伎で、女の役を演じる男の役者。また、その役柄。江戸初期に、女歌舞伎が禁止されて以後に現れた。おやま。⇔男形(おとこがた)

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とっさの日本語便利帳「女形」の解説

女形

女方。歌舞伎特有の形式で女の役はすべて男が演じる。真っ赤な着物を着た若い姫役を赤姫という。また、芝居の中心となる男の役を立役、憎々しげな赤い化粧をした悪役を赤っ面、外見二枚目ながら色男(悪役)を演じる色悪、その逆の徹底した悪役を実悪または立敵(たてがたき)、弱な色男をつっころばしと呼ぶ。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

旺文社日本史事典 三訂版「女形」の解説

女形
おやま

歌舞伎で女役を演ずる男優
女方」とも書き,「おんながた」とも読む。江戸初期,女歌舞伎が風紀上禁じられたため,男優のみで歌舞伎が発達し女役専門の役者を生んだ。元禄時代(1688〜1704)の芳沢あやめ,化政時代(1804〜30)の岩井半四郎(4世・5世)などが有名。

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