儒城(読み)じゅじょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「儒城」の意味・わかりやすい解説

儒城
じゅじょう / ユソン

韓国(大韓民国)、大田(たいでん/テジョン)広域市の区名。面積177.15平方キロメートル、人口16万1591(2000)。1973年に忠清南道(ちゅうせいなんどう/チュンチョンナムド)大徳郡の邑(ゆう)(町)となったが、83年に同郡の大田市中区に編入された。89年に大田市が直轄市となり(95年、広域市)、忠清南道から分離した際に儒城区として新設された。儒城川が地域の中央を流れて甲川に流入する。河川流域に平野が発達し、大田の郊外地域として近郊農業が盛んで、儒城平野では良質の米がとれる。湖南高速道路、京釜(けいふ)国道、地方道が連結され、大田の玄関として便利な交通網を形成している。観光休養都市であり、温泉、各種の遊興場、娯楽施設が具備され、全国から訪れてくる温泉客が多い。

[邢 基 柱]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の儒城の言及

【大田】より

…近年,市内の大徳区に大規模な研究開発団地が建設され,官民の研究所が多数入住している。伝説的な古い歴史をもち,1920年代に大がかりに開発された郊外の儒城温泉(ラジウム泉)から鶏竜山国立公園にかけては韓国有数の観光地となっている。【谷浦 孝雄】。…

※「儒城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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