元加賀町(読み)もとかがちよう

日本歴史地名大系 「元加賀町」の解説

元加賀町
もとかがちよう

[現在地名]江東区三好みよし三―四丁目・平野ひらの三―四丁目

雲光うんこう院の東方にある町屋深川元加賀ふかがわもとかが町とも称した。片側町で、町域は四ヵ所に分れているが、おおむね北は信濃上田藩松平(藤井)家下屋敷・泰耀たいよう寺、西は伊予今治藩松平(久松)家中屋敷・法禅ほうぜん寺・雲光院、南は西永にしなが町・三好町、東は海辺大工うみべだいく町。深川築地二四ヵ町の一。文政町方書上によると、元禄一四年(一七〇一)八月西河岸にしがし(現中央区)の桜井屋治郎右衛門が、元加賀新田の茅野九千一五五坪の買請けを代官所へ願出て許され、町場として同一六年元加賀町と名付けた。元加賀新田の名は江戸初期に加賀藩下屋敷があったためで、収公後跡地が元加賀新田となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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