みよし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「みよし」の意味・わかりやすい解説

みよし(市)
みよし

愛知県中部に位置する市。2010年(平成22)、西加茂(にしかも)郡三好(みよし)町が「みよし町」と改めて市制を施行、みよし市となった。市名の表記が「みよし」と平仮名になったのは、すでに徳島県に三好市が誕生(2006年)していたため。東と北は豊田(とよた)市、南は刈谷(かりや)市、西は日進(にっしん)市、愛知郡東郷(とうごう)町と接する。市域は南北に細長く、西端を境(さかい)川、東南端を逢妻女(あいづまめ)川が流れ、河川流域の平野部と丘陵地からなる。愛知用水の三好支線が中央部を貫流。名古屋鉄道豊田線、国道153号が通じ、東名高速道路の三好インターチェンジがある。1961年(昭和36)に愛知用水が完成するまでは、水利に乏しく、曲(まが)り池、百々(どうど)池、保田(ぼた)ヶ池など、大小100ほどあった溜池に依存していた。愛知用水の通水に先立って、1959年には、それまでの曲り池(まがりいけ)を拡張・改修して用水三好支線の調整池である三好池が竣工。用水通水後は平野部では稲作が、その他の地域では果樹や野菜の栽培が盛んとなった。昭和40年代には、トヨタ自動車の分工場である高岡工場(一部は刈谷市、豊田市にかかる)、三好工場、明知(みょうち)工場、下山(しもやま)工場などが相次いで進出、その後、三好ヶ丘ニュータウンが造成されるなど、名古屋大都市圏と豊田内陸工業圏が重なり合う市域は都市化が進展。1988年(昭和63)には愛知大学名古屋キャンパス、1995年(平成7)には東海学園大学(三好キャンパス)が開校した。1994年の愛知県「わかしゃち国体」でカヌー競技会場となったことを契機に、市民にカヌーポロ競技の普及を図るなど、「カヌーのまち、みよし」の定着に力を入れている。面積32.19平方キロメートル、人口6万1952(2020)。

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改訂新版 世界大百科事典 「みよし」の意味・わかりやすい解説

みよし[市]

愛知県中部の市。2010年1月西加茂郡三好(みよし)町が市制施行して,市名を平仮名表記とした。人口6万0098(2010)。知多湾に注ぐ境川上流東岸の尾張丘陵に位置する。中央を愛知用水が貫流し,低地は水田で,丘陵地には柿,ブドウなどの果樹園が広がる。野菜栽培や畜産も盛んで,都市近郊型の農業が行われている。豊田市や名古屋市に近く,東名高速道路,名鉄豊田新線(現,名鉄豊田線)が通じるなど交通の便がよいため工業化・都市化が進み,1960年以降繊維,家具などの工場が,60年代後半には自動車産業関連工場が多数進出した。中央部に愛知用水の調整池として造られた三好池があり,桜の名所となっている。
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百科事典マイペディア 「みよし」の意味・わかりやすい解説

みよし[市]【みよし】

愛知県中部に位置する市。2010年1月,西加茂郡三好町が単独市制。市内各所にトヨタ自動車の大規模工場や関連企業が数多く立地し,名鉄豊田線がかすめる北部では住宅地も増加。国道153号線が通じるほか東名高速道路の東名三好インターチェンジがある。32.19km2。6万98人(2010)。

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デジタル大辞泉プラス 「みよし」の解説

みよし

茶の品種のひとつ。1953年に茶業試験場が宇治種の実生から選抜・育成した玉露用中生品種。煎茶に向く。

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