元如来寺町(読み)もとによらいじまち

日本歴史地名大系 「元如来寺町」の解説

元如来寺町
もとによらいじまち

[現在地名]金沢市東山ひがしやま二丁目

四丁三番しちようさんばん町の北端付近から東へ続き、日蓮宗蓮昌れんしよう寺に至る通りを挟む両側町で地子町。南は木綿もめん町、北は西養寺さいようじ町。かつて浄土宗如来寺があり如来寺町とよばれていたが、のちに同寺が移転したため元如来寺町とよばれるようになった(稿本金沢市史)。如来寺の移転は寛文二年(一六六二)だが(三州寺号帳)、貞享二年寺社由緒書上に本山派の山伏真聖院が如来寺町に住んでいるとあり、続漸得雑記(加賀藩史料)の元禄三年(一六九〇)大火の記事、同九年の書上(「片岡孫作筆録」加越能文庫)の地子町の項にも如来寺町とあり、移転後しばらくはこの名でよばれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android