広島県東部、神石郡(じんせきぐん)にあった旧町名(油木町(ちょう))。現在は神石高原町東部の地区。旧油木町は、1917年(大正6)町制施行。1955年(昭和30)小野(おの)村と新坂(しんさか)村の一部、1956年仙養(せんよう)村と合併。2004年(平成16)神石町、豊松(とよまつ)村、三和(さんわ)町と合併し、神石高原町となる。国道182号が通じる。吉備(きび)高原の中部を占める油木高原上の標高約500メートルの地にある。神石牛飼育で知られ、コンニャク、シイタケの栽培が盛ん。仙養高原には、キャンプ場がある。北部にある下帝釈峡(しもたいしゃくきょう)は石灰岩の浸食により形成された断崖(だんがい)で、比婆道後(ひばどうご)帝釈国定公園に含まれている。油木鶴亀八幡(はちまん)神社の社叢(しゃそう)は県の天然記念物。
[北川建次]
『『油木町史』全3巻(2004~2005・油木町)』
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…樹皮の浸出液はタンニンを多く含み,皮なめし用,漁網染料とされた。別名は油木,毒荏(どくえ),イヌギリ,ヤマギリ。中国のシナアブラギリA.fordii Hemsl.およびカントンアブラギリA.montana Wils.や太平洋諸島のククイノキA.moluccana Willd.(英名candlenut tree)からもキリ油が得られ,中国,台湾を含め広く栽培される。…
※「油木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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