元永井川村(読み)もとながいかわむら

日本歴史地名大系 「元永井川村」の解説

元永井川村
もとながいかわむら

[現在地名]福島市永井川ながいかわ

前田まえだ村・太平寺たいへいじ村の南に位置し、にごり(永井川)が東流する。下永井川村とも称する。もとは上永井川村も含み長井川(永井川)村として推移したが、元禄一五年(一七〇二)同村が上・元に分村して成立した。ただし分村後も両村をさして永井川村とみえることが多い。天文七年(一五三八)の段銭古帳に信夫名倉しのぶなぐら方のうちとして「なかい川」とみえ、段銭は七貫六一〇文。翌八年五月二九日の伊達稙宗寄進状案(伊達家文書)によれば、稙宗は亡き子玄蕃丸のために「なか井かハ」のうち「せきてん」九〇〇刈、年貢二貫七〇〇文の所を昌伝庵に寄進している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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