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干害 かんがいdrought damage

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

干害
かんがい
drought damage

水不足による干魃によってもたらされる被害の総称。一般には農作物や森林の被害をいうが,上水道工業用水の不足,発電能力の低下などによる生活上,産業上の被害も広義害に含められる。温帯においては蒸発散量の大きい夏に発生しやすい。日本では夏にかなりの日照りが続いても 6~7月の梅雨による降水量のため発生することは少ないが,それだけに梅雨期間中の降水量に支配されやすい。1939年の西日本の大干害をはじめその多くが梅雨期に雨の降らない,いわゆる空梅雨によることが多い。

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百科事典マイペディアの解説

干害【かんがい】

広義には長期間降雨がないために,生活用水,工業用水,発電用水,農業用水および土壌水分などが不足して起こる,生活上,工業上,農業上の害。普通は農業上の害に限定して用いられる。最も被害の大きいのは水稲で,特に5〜6月ころ20日以上降雨がないと干害を受ける。また砂質地や傾斜地の畑作物も干害を受けやすい。農業上の干害は主として夏に起こり,冬に起こることは比較的まれである。→干ばつ
→関連項目気象災害畑地灌漑

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世界大百科事典 第2版の解説

かんがい【干害 drought damage】

長期間,異常に降雨がなかったり,少ないことによって発生する被害の総称。旱害とも記す。干ばつ(旱魃)もほぼ同義であるが,干ばつは暖候期の農作物の干害をさすことが多い。昔は主として農業災害のみを意味していたが,近年は農業災害の方は灌漑の発達のため少なくなりつつあり,むしろ都市の発展に伴った水力発電用水飲料水の不足の方が主体となってきている。このため渇水災害といわれることも多い。これは人口の急増,都市化に伴って水資源の需要がせまい地域に集中するために大問題となってきた。

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