元豊通宝(読み)げんぽうつうほう

精選版 日本国語大辞典 「元豊通宝」の意味・読み・例文・類語

げんぽう‐つうほう【元豊通宝】

  1. 〘 名詞 〙 中国北宋元豊年間(一〇七八‐八五鋳造銭貨。この時代は北宋のうちで最も鋳造高の多かった時で、日本へも他の銭貨とともに多量に移入され、平安末期から江戸初期にかけて通貨としても流通し、また、日本でこの模造も盛んに行なわれた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の元豊通宝の言及

【貨幣】より

…北宋時代で最も多い年には年間鋳銭額は500万貫にも達したとされる。この時代には太祖の宋元通宝,太宗の太平通宝をはじめとして50種を超える銅銭が鋳造されたが,最も多く鋳造されたのは元豊通宝,皇宋通宝である。南宋時代には領土が局限されたこともあって,原料の供給が不足し,鋳銭額は激減して北宋の1/10に落ち込んだ。…

※「元豊通宝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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