先天性口角瘻(読み)せんてんせいこうかくろう

家庭医学館 「先天性口角瘻」の解説

せんてんせいこうかくろう【先天性口角瘻】

 生まれつき両側または片側の口角部(口の横のすみ)の口腔粘膜(こうくうねんまく)側にみられる瘻(ろう)(あな)です。発現頻度としては比較的多くみられますが、そのほとんどは本人周囲も気づかないまま経過するため、治療の必要はありません。
 口唇裂(こうしんれつ)と同様に、胎生期の癒合(ゆごう)異常のためにおこります。
 口角部の口腔粘膜側に小さな瘻がみられますが、軽い場合は瘻にはならず、点状のくぼみ(先天性口角小窩(しょうか))です。
 特別な生活上の支障はなく、目立たないので、症状としては非常に軽いものです。
 とくに治療の必要はありませんが、瘻が深くて汚れがたまり、炎症をたびたびくり返す場合は、瘻の切除手術を行ないます。

出典 小学館家庭医学館について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む