先文字(読み)せんもじ

精選版 日本国語大辞典 「先文字」の意味・読み・例文・類語

せん‐もじ【先文字】

〘名〙 「先」の字ではじまる語の後半を略して「文字」を添えた語。多く近世、女性の間で用いられた。
① 先日。さきごろ。
浄瑠璃新うすゆき物語(1741)上「せんもじのお能の時、花子なされた園辺の左衛門様」
先方。あいて。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android