…現実の適用過程では抵触法上の法性決定でも,さきに述べた権利の重複や欠缺(けんけつ)を防ぐため,予備的・暫定的に法性決定を行い,仮定的に準拠法となる国法を適用し,具体的・実質的にどのような結果となるかをあらかじめ判定し,その後に終局的・確定的な性質決定を行うというフィードバックの手続がとられているといってよい。(2)先決問題の準拠抵触規定など 例えば,離婚するためには問題の婚姻が有効に成立していることが前提であり,相続権を主張するには死亡者との間に一定の親族関係がなければならない。こうして,離婚や相続の要求が正当か否かは,その一段階前の婚姻や身分関係の成否にかかる,ということがある。…
※「先決問題」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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