光化学ホールバーニング材料(読み)こうかがくホールバーニングざいりょう(英語表記)photochemical hole burning material

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

光化学ホールバーニング材料
こうかがくホールバーニングざいりょう
photochemical hole burning material

光学的に活性な分子を,透明な高分子中に十分に希薄な濃度で分散させた材料で,液体ヘリウム温度などの低温でレーザー光照射を受けた部分だけが化学反応を起こし,光の吸収特性を変化させうる。代表的な光学活性分子にテトラフェニルポルフィリン,フタロシアニン,キニザリンなどの色素があり,ポリスチレンポリメチルメタアクリレートなどに分散される。単一の記録層で超高密度の記録が可能なため,有機色素材料研究の中心となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android