光吸着(読み)ヒカリキュウチャク

化学辞典 第2版 「光吸着」の解説

光吸着
ヒカリキュウチャク
photoadsorption

半導体に対する気体の吸着能が,光照射の影響で吸着量を増す現象を光吸着とよぶ.CdS-O2系,ZnO-H2系などで認められている.一方,光によって吸着気体の脱離が引き起こされる現象は,光脱離とよばれ,NiO-O2系で観測されている.光吸着と光脱離の起こる条件は,種々の因子のために複雑で,一般には,半導体の電子エネルギー状態,不純物,表面の吸着気体の状態などによっていずれが起こるかが決まると考えられている.たとえば,ZnOは熱処理,不純物処理の条件により,酸素を光吸着または光脱離する.ZnO-色素系のように,溶液からの光吸着現象も知られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む