入合(読み)いれあわす

精選版 日本国語大辞典 「入合」の意味・読み・例文・類語

いれ‐あわ・す ‥あはす【入合】

[1] 〘他サ下二〙 ⇒いれあわせる(入合)
[2] 〘他サ四〙 =いれあわせる(入合)
歌舞伎韓人漢文手管始唐人殺し)(1789)四「いっそ死骸を売て、初手の損を入合した方がよからふぞや」

いれ‐あ・う ‥あふ【入合】

[1] 〘他ワ五(ハ四)〙 互いに入れる。
[2] 〘自ハ四〙 埋め合わせになる。
咄本・軽口御前男(1703)五「わたくしはいつもかたつらの眼がねていますゆへ、これでいれあひますといふた」

いれ‐あわ・せる ‥あはせる【入合】

〘他サ下一〙 いれあは・す 〘他サ下二〙 まぜ合わせて平均化する。埋め合わせをする。償いをつける。いりあわせる。
浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)中「をのれが損はいれ合せ今は金もいらぬといふ」

いれ‐あわせ ‥あはせ【入合】

〘名〙 平均化すること。埋め合わせ。いりあわせ。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「おまへに損かけちゃ、つらい場ぢゃナ。何ぞ買て入合(イレアハ)せをせうかい」

いり‐あわせ ‥あはせ【入合】

〘名〙 償い。埋め合わせ。平均化すること。
※歌舞伎・音駒山守達源氏(大仏供養)(1873)序幕「其の代り今度は、何ぞお入合(イリアハ)せをいたしまする」

いり‐あわ・せる ‥あはせる【入合】

〘他サ下一〙 いりあは・す 〘他サ下二〙 混ぜ合わせて平均にする。いれあわせる。〔文明本節用集(室町中)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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