全員参加型好景気(読み)ぜんいんさんかがたこうけいき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「全員参加型好景気」の意味・わかりやすい解説

全員参加型好景気
ぜんいんさんかがたこうけいき

1986年末から 91年年初まで続いた,いわゆるバブル経済期の景気拡大の特徴の一つで,業種ごとの景況感,利益率のばらつきが少ない経済成長のこと。前回 (83~85年) の景気拡大では,電気機械を中心とした加工組立型業種が景気拡大をけん引し,素材型業種の寄与は小さかった。他方,今回の景気拡大では,トリプルメリットを享受した素材型業種がけん引し,次いで加工型業種が拡大したため,全業種で業況の良好感が高まっており,73年 11月をピークとする列島改造景気以来の業種の広がりとなった。

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