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今西祐行 イマニシスケユキ

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デジタル大辞泉の解説

いまにし‐すけゆき【今西祐行】

[1923~2004]児童文学作家。大阪の生まれ。学徒兵として被爆直後の広島に救援に赴く。この体験をモチーフに「あるハンノキの話」「ヒロシマのうた」などを発表。他に「肥後(ひご)の石工(いしく)」「浦上の旅人たち」「一つの花」など。平成2年度(1990)芸術選奨。同4年紫綬褒章受章。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

今西祐行 いまにし-すけゆき

1923-2004 昭和後期-平成時代の児童文学作家。
大正12年10月28日生まれ。第二早稲田高等学院在学中,坪田譲治に師事。昭和20年学徒兵として原爆投下直後の広島で救援にあたり,みずからも被爆する。弱者にあたたかい目をそそぐ作風で一貫し,「肥後の石工」,「浦上の旅人たち」(44年野間児童文芸賞),「一つの花」などで歴史児童文学に新生面をひらいた。平成3年「今西祐行全集」で芸術選奨。平成16年12月21日死去。81歳。大阪出身。早大卒。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

今西祐行
いまにしすけゆき
(1923―2004)

児童文学者。東大阪市生まれ。1942年(昭和17)早稲田(わせだ)大学仏文科入学。早大童話会に入る。翌年学徒出陣で海軍に入隊。1945年被爆直後の広島へ救援隊として赴く。1947年早大卒業。1956年幼児の心の世界を描いた『ゆみこのりす』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。城を守る仕掛け橋をつくって殺された仲間たちへの贖罪(しょくざい)に、民衆のための堅牢(けんろう)な橋づくりに命をかけた石工頭(いしくがしら)岩永三五郎を描いた『肥後(ひご)の石工』で、1966年日本児童文学者協会賞を、1967年国際アンデルセン賞国内賞を受賞。『浦上の旅人たち』(1969。野間児童文芸賞)のほか、『ねことオルガン』(1962)、『太郎コオロギ 童話集』(1965)、『いればをしたロバの話』(1971)、『一つの花』(1975)など。また、被爆直後の広島での体験は彼の作品の大きなモチーフになったが、その代表作が『ヒロシマのうた』(1970)である。その後の作品に、『島原の絵師』(1978)、『光と風と雲と樹と』(1980。小学館文学賞、日本児童文芸家協会賞)、『遥かなりローマ』(1985)、『マタルペシュペ物語第1部 名栗川(なぐりがわ)少年記』『同第2部 留辺蕊(るべしべ)の春』(1985。1986年路傍の石文学賞)、『りんごとバイオリン』(1986)、『運河――物語・川村孫兵衛重吉(まごべえしげよし)伝』(1986)、『生きること耕すこと』(1989)、『土ってあったかいね 農業小学校の記』(1994)などがある。1991年(平成3)芸術選奨文部大臣賞、モービル児童文化賞受賞、1992年紫綬褒章(しじゅほうしょう)受章。1987年には、神奈川県藤野町(現、相模原(さがみはら)市緑(みどり)区)に文化・教育活動の場「菅井農業小学校」を開校、地域文化の向上・発展にも尽力した。[西田良子]
『『ねことオルガン』(1962・小峰書店) ▽『太郎コオロギ 童話集』(1965・実業之日本社) ▽『肥後の石工』(1966・実業之日本社) ▽『浦上の旅人たち』(1969・実業之日本社) ▽『ヒロシマのうた』(1970・小峰書店) ▽『いればをしたロバの話』(1971・金の星社) ▽『ハコちゃん』(1973・実業之日本社) ▽『とうげのおおかみ』(1974・金の星社) ▽『一つの花』(1975・ポプラ社) ▽『島原の絵師』(1978・小峰書店) ▽『光と風と雲と樹と』(1980・小学館) ▽『冬の祭り』(1981・偕成社) ▽『くらがり峠』(1981・偕成社) ▽『遥かなりローマ』(1985・岩崎書店) ▽『マタルペシュペ物語第1部 名栗川少年記』『マタルペシュペ物語第2部 留辺蕊の春』(1985・偕成社) ▽『りんごとバイオリン』(1986・講談社) ▽『運河――物語・川村孫兵衛重吉伝』(1986・偕成社) ▽『生きること耕すこと』(1989・家の光協会) ▽『土ってあったかいね 農業小学校の記』(1994・岩崎書店) ▽『今西祐行全集』全15巻(1987~90・偕成社) ▽日本子どもの本研究会編、横谷輝著『横谷輝児童文学論集第3巻 児童文学の批評と創造』(1974・偕成社) ▽神宮輝夫著『現代児童文学作家対談3 今西祐行・大石真・前川康男』(1988・偕成社) ▽三井喜美子編『今西祐行全集別巻 今西祐行研究』(1998・偕成社)』

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