全断面掘進機(読み)ぜんだんめんくっしんき(その他表記)full-size tunnelling machine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「全断面掘進機」の意味・わかりやすい解説

全断面掘進機
ぜんだんめんくっしんき
full-size tunnelling machine

切削や圧砕によって岩石を破壊し,与えられた断面全体にわたって坑道掘進する機械。火薬発破を用いないので落盤などの危険が少い。掘進部の形や掘進機構などによっていろいろの型式がある。この種の掘進機は主として中位以下の硬さの岩石中に水平坑道を掘削する目的で開発されたものであって,道路や鉄道用のトンネル工事に用いられることが多い。最近の例では英仏海峡ユーロトンネルの掘進に用いられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android