八幡の藪知らず(読み)ヤワタノヤブシラズ

デジタル大辞泉 「八幡の藪知らず」の意味・読み・例文・類語

八幡やわたやぶらず

《千葉県市川市八幡にあった竹藪は、一度入ると出口がわからなくなるといわれたところから》出口がわからないこと。また、迷うことのたとえ。八幡やわた知らず。

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関連語 実例

精選版 日本国語大辞典 「八幡の藪知らず」の意味・読み・例文・類語

やわた【八幡】 の 藪(やぶ)(し)らず

  1. ( 千葉県市川市八幡に、迷いこんだら出られないといわれた「八幡の藪知らず」と呼ばれる藪があったところからいう ) はいると出口のわからない藪。はいり込むと出口のわからないこと、迷うことをたとえていう。
    1. [初出の実例]「何が何だか分りやしない。丸で八幡(ヤハタ)の藪不知(ヤブシラズ)へ這入った様なものだ」(出典虞美人草(1907)〈夏目漱石一六)

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