八幡城(滋賀県)(読み)はちまんじょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「八幡城(滋賀県)」の意味・わかりやすい解説

八幡城(滋賀県)
はちまんじょう

戦国期の城。滋賀県近江(おうみ)八幡市宮内(みやうち)町にあり、近江八幡城とよばれる。城は標高283メートルの比牟礼(ひむれ)山(鶴翼山(かくよくざん))頂を本丸とする山城(やまじろ)で、1585年(天正13)羽柴(はしば)(豊臣(とよとみ))秀次(ひでつぐ)が築いたものである。1590年秀次が清洲(きよす)城(愛知県清須(きよす)市)に転じた後を受けて京極高次(きょうごくたかつぐ)が入るが、城を大津に移したため、95年(文禄4)に廃城となった。石垣がよく残り、五七桐紋(きりもん)の金箔瓦(きんぱくがわら)が出土している。

[小和田哲男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android